WebViewとハイブリッドアプリの話

hybrid

youten@”WebViewこわい”です。

iOSでもUIWebViewというそっくりな名前なこともあり、非プログラマ向けには不適切だろうと思いつつもWebViewと言ってしまうのですが、『Webブラウザの主に通信・表示まわりの機能と、それらを制御するIFをアプリケーションに提供するフレームワークの1機能であり、HTMLレンダリングエンジンを含む形で扱われることが多いGUIコンポーネント』のことってなんて言ったら良いですかね。

よく言われる「Androidの断片化」ですが、Androidははじめからサイズや解像度別のリソース配置と、柔軟に論理的に記載せざるを得ないlayout XMLにより、そちらの観点では言われているほど対応は厳しくありません。(※注1)

※注1 今まではがんばっていたのですが、ついに…。「Nexus6はxxhdpiとxxxhdpiの間に位置します」どうしてそうなった。

ところが、標準フレームワークで概ね白黒がつけられる話とちがい、断片化が収まる気配があまりなかったのがブラウザとブラウザコンポーネントである、表題のWebViewです。長らく、Android標準ブラウザがHTML5スコア的な意味でよく煽られてきたように機能が不足していたこともあり、各社が独自に「ブラウザ」アプリと「WebView」を開発してきました。

そんな中、Googleは(あまり速やかに、ではない印象ですが)AndroidにChromeの統合を進めてきました。

  • 2012.02 Android版Chromeアプリのベータ版を提供開始。
  • 2012.07 Android 4.1搭載Nexus7は標準ブラウザとしてChromeが搭載。
  • 2013.01 Android版Chromeがデスクトップ版と同一ベースとなることを発表、Chrome Beta for Androidの提供を開始。
  • 2013.10 Android 4.4 KitKatでWebViewがChromiumベースに変更。
  • 2014.06 Android 5.0 Lollipop以降ならGoogle Play Service経由でWebViewコンポーネントのアップデートをサポートすると発表。

Android 5.0以降のデバイスが普及するにはまだ時間がかかると思いますが、やっと原則「Android全てのデバイスのWebViewは同一機能を有する」世界が来るのです。(※注2)

素のブラウザのHTML5(という単語のイメージで期待されるクロスプラットフォーム同一性)力も安定し、デスクトップブラウザ向けHTMLとモバイルブラウザ向けHTMLのギャップをどうにかするレスポンシブデザインとその開発プロセスも定着しつつある今、必要なところに必要なぶんだけHTMLを使う「ハイブリッドアプリ」の新時代が来るのではと思っています。

※注2 Better WebViewであるCrosswalkとの差分が気になるところですが、さすがにBlink/Chromiumベースならさほど差分はありませんよね…?(希望)

さて、やっとカンファレンス情報が発表されました。(遅くなり講演予定・来場予定の方々には大変ご迷惑・ご心配おかけしております。)

このあたりの話になりそうなのは、Monacaエバンジェリスト 生形可奈子さんの「Androidでもサクサク動くHTML5ハイブリッドアプリの作り方」と、少々強引ですがhtml5j / 日本Cordovaユーザー会 川田 寛さんの「【html5jコラボレーションセッション】モバイルWebトレンド2014」あたりで、バザールではアシアルさんが「Monaca、OnsenUIの展示」あたりでしょうか。

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

Web APIについて

大変お待たせしました。カンファレンス情報・バザール情報の公開と同時に、これらの情報をご提供するWeb APIも公開開始しております!

Web APIについて
https://abc.android-group.jp/2014w/api/

現行は以下の2 APIが稼動しております、ギリギリになってしまって大変恐縮ですが、ABC2014Winter関連アプリケーションやWebサービス等の開発、お待ちしております!

・カンファレンス情報API
・バザール情報API

コンテンツが先か? ビジネスが先か?

それとも、双方を織り込んでいくのか?
ニワトリとタマゴの議論みたいですが。

カンファレンス(講演)トラック3、コンテンツ/ビジネストラックのリーダーを務めます水澤光仙です。
本来の任務はこちらですが、事務局はじめスタッフのアシストを得て、広報の取りまとめで度々お目にかかっているはずです。

今回は、コンテンツ/ビジネストラックについて、全体概要をお伝えしましょう。

定義

まず、コンテンツとは、アプリ、WEB、音楽、動画、電子書籍などのデジタルデータ・サービスを指します。
つまり、ユーザー端末上で表示・再生・体験できる、ありとあらゆるものです。
ABC、日本Androidの会だから、「Android端末」上は優先されますが、その他のOS・端末も含まれます。
(なお、公官庁や団体によって、「コンテンツ」と「コンテント」との使用表記の違いが厳格にあると昔聞いたことがあります。余談ですが。)

他方、ビジネスですが、商売、業務になりますが、既存のもの、新規のもの、従来のアナログのもの、現在のデジタルのものなど、特段な区別はしません。

コンテンツ/ビジネストラック全体の狙い

このコンテンツとビジネスの二本柱をどう展開して盛り上げていくのか、というのがコンテンツ/ビジネストラックの全体のねらいと考えておりました。

  • コンテンツとビジネスを、それぞれ個別または両者融合で、どのように展開していくのか? 展開したのか?
  • PDS(Plan-Do-See)またはPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルをどのように展開していくか、展開したのか?
  • 過去、現在、未来、どういう状況であり、どういう状況にもって行きたいのか。
  • プロジェクトを進めていった中で遭遇した落とし穴は?
  • 今後、展開を検討中のアイディア、サービスは?
  • コンテンツ/ビジネスを研究している人への事例提供
  • 今後、コンテンツ/ビジネスへの新規参入・展開を検討している人へのアドバイス、導入ノウハウの情報提供

といったことを、最前線で活躍・奮闘中の第一人者である講演者の皆様方に大いに語っていただきたいなと思っております。

今回は一味違うんです!

(川平慈英氏、博多華丸氏のような言葉になってしまいました。でも、いいんです!)

しかしながら、既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、(短期間受付の)気になる講演の事前アンケートに沿ってスケジュールと講演会場の調整を断行しました。
これによって、これまでのABCで発生した、講演会場の収容人数をはるかに超えた聴講者が殺到し、参加者のよくない評価が増大するという、ニーズとの不一致、不幸な事態は避けらそうです。
が、逆に従来のABC以上に各トラックのカテゴリーやABCのテーマを超えた議論が展開されそうとも言えるのです。
(ABCで、これまでもこれからも続くであろう、パラドックスな課題です。
枠内に収まらないのは上等、いいじゃないか! それがイノベーション、創造だ! 成功事例も多いし、と私個人的には思います。)

コンテンツ/ビジネストラックでも、当初の計画と、調整後の計画を見比べると、その傾向が強くなった気がします。
が、これはチャンスです。

本トラックのスケジュールを眺めますと、まず、ゲーム系の内容が増えました。

ゲーム関連分野がやや少なかったので、バリエーションが豊かになるでしょう。
ゲーム関連分野のエンタテインメント精神、おもてなしの心、ユーザーを待たせないプログラム処理技法は、非ゲーム分野のコンテンツやビジネスにとって、消費者の関心を引きつけるために、魅力を向上するために、容易で印象的で快適な体験をもたらすために、必要なエッセンスになり得るでしょう。

また、開発系、デベロッパー系の内容も組み込まれました。

何事も、初めるときには、道具の準備、技術の習得が必要ですし、どうしたらいいか考えるところです。
最新かつ評価が広く定まっている道具・技術でコンテンツの製作に取りかかったほうが、修正やバージョンアップ、次の新たな展開まで視野を広げると、優位性が高くなるでしょう。
「コンテンツが先か? ビジネスが先か?」を論ずる前に、基盤となるところを知ることも重要でしょう。

ということで以上、コンテンツ/ビジネストラック全体概要についてお伝えいたしました。
次回は、コンテンツ/ビジネストラックの各プログラムの中で、気になるところ、注目したいところについてお伝えできればと思いますので、お楽しみに。

段ボール製3DVRゴーグル Google Cardboard

youten@日本Androidの会VR部部長です。

今年6月のGoogle I/Oで突然配布され、「(Oculus VR社を買った)facebookの様に高いお金は必要ないよ」と煽りたっぷりに世に出された段ボール製3D VRゴーグルのGoogle Cardboardですが、長らく公式アプリと(OpenGLに関する深い知識が必要なちょっと不親切な)SDKが出た以上の動きがなかった感じでしたが、突然SDK for Unityが発表され、Carboard公式アプリがアップデートにより、Cardboard対応アプリのランチャー・ハブアプリとして主張しはじめました。

まさかGoogleにUnity Proを推される日が来るとは思っていませんでしたが、歪み補正つきCardboard向けアプリがUnityでかんたん(?)に作れるようになったことはとにかく喜ばしいと思います。

Cardboard SDK for Unity
https://developers.google.com/cardboard/unity/
Google Play:Cardboard
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.samples.apps.cardboarddemo&hl=ja

intent-filterのcategoryにcom.google.intent.category.CARDBOARDとかそのあたりを指定することでGoogle公式Cardboardアプリにて、対応アプリ一覧に登場するようになりました。

cardboard-hub

例:TaoVisor 3DVR用アプリランチャー
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.taosoftware.android.taovisor&hl=ja
>2014年12月11日 「Cardboard Categoryを追加しました。Cardboard対応アプリとしてCardboard公式アプリなどに表示されます。」

さて、そのCardboard互換である3DVRゴーグルのタオバイザー、先日のエントリ頭出ししましたVR企画部屋にて現地販売される他、タオバイザーハンズオンを開催予定です。
既にCardboard/タオバイザー類をお持ちの方もお持ちでない方もAndroidスマホと開発環境を持参のうえ、ぜひご参加ください。

↓参加申し込みはこちらからどうぞ!
【ABC2014W特別企画 VR部屋】タオバイザー(Cardboard)ハンズオン #ABC2014W 12/21東海大学高輪キャンバス #JAGVR
https://atnd.org/events/60117

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

しかしCardboardでぐぐると段ボールが出てくるのどうにかなりませんかね…単語がそのまんまの英語圏よりははるかにマシな検索結果だとは思いますが、ぐぐらびりてぃは大事だと思います。

Android Wear

youten@”Moto360言われてるほど電池もち悪くないですよ、元気に稼働してます”です。

2014年はAndroid Wearの正式リリース、Apple Watchの正式発表もあって、ウェアラブル元年(4度目、2年連続)・スマートウォッチ元年(3度目、1年ぶり)みたいな年となりました。

「ガラケー」と「スマホ」の様な関係で言うと、スマートウォッチの歴史は1980年代のリストコンピュータから始まって2003年のWRISTOMOあたりで「腕時計型コンピュータ」としてはある意味完成していたと言えます。

話を現代に戻してAndroid Wearの最新の状況について思うことをいくつか。「そのうち正式APIが用意されるよ」、という話だけあったAndroid WearのWatchfaceですが、先日正式発表となりました。

Android Official Blog:Android dress code: wear what you want
http://officialandroid.blogspot.jp/2014/12/android-wear-watch-faces.html
Watch Face API Now Available for Android Wear
http://android-developers.blogspot.jp/2014/12/watch-face-api-now-available-for.html

Android 5.0をベースとしたAndroid Wear最新ファームウェアの配信が始まると書かれていますが、(バージョン表記は5.0Wとかですかね?)母艦側はAndroid 4.3以上が必要、と詳しくない人を完全においてきぼりのややこしさです。無理矢理2行にまとめると以下の様な話です。

  • 母艦(スマホ・タブレット)→Android 4.3以上が必要
  • Android Wear →Android 5.0ベースの最新ファームウェアにアプデされると、新しいWatchface(APIでつくられたアプリ)が有効になる

さて、その正式Watchface APIですが一番気になるところは以下の節です。

Deployment of watch faces to Google Play
the Android Wear 5.0 API 21 OTA rollout is complete…Once the rollout is complete, please transition your existing watch faces to the new API by January 31, 2015, at which point we plan to remove support for watch faces that don’t use the official API.

“OTAアップデートが終わったら2015.01.31までに新しいAPIに対応してGoogle Playのアプリをアップデートしてくれ、その時点で公式APIを使っていないWatchfaceのサポートはなくなるよ”と言われています。

  • 5.0Wにアップデートした途端電池の持ちが悪くなったりはしないのか?
  • 5.0WのAndroid Wearで非公式Watchface APIは動かないのか?
  • Playから削除されるだけでローカルで開発installする分には制限外なのか?Play Services経由の母艦-Wear間通信がサポートされなくなったりするのか?
  • 4.4WのAndroid Wearを残しておく必要があるのか?

正直、現行の非公式Watchface環境に満足していたので、著作権・商標違反系の取り締まりのみ強化して、現行の穴は残しておいてほしいなぁ、と思ってしまうのですが、ひと月ほどの猶予のうちに、このへんは調べて抑えておく必要がりそうです。

さて、最後にABC2014Winterの話に戻ってきますと、iplatform.org神原 健一(NTTソフトウェア株式会社所属)さんの「Android Wear概要とアプリ開発基礎+最新動向」、株式会社Goodpatch橋本泰さんの「Android wear アプリの作り方 ~Watch Faceを作って~」、ヤフー株式会社福島 雄司さんの「Android wearアプリを開発してみて」と実に3枠も名前に登場しており、その内容のバリエーションが気になるところです。きっとどなたかがこのあたり詳しく、分かりやすくお話していただけると期待しております!(キラキラ

今年はウォッチでしたので、来年は熱暴走しないGoogle Glass2が市販されてグラスもメガネも、という2015年になったらいいなと思っています。

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

【ピックアップ】FirefoxOSとBLEの話

fxos
youten@”fxos2.2でBLEが使えると聞いてついにFlameに火が入る時がきたようだな”です

Watchface公式解禁Wearの話と迷ったのですが、先日はiOSの話だった流れを汲んで本日はFirefox OSの話でも。

ABCのカンファレンス・バザール内容と直接関係はありませんがKDDIさんがABCの2日後である12/23にFirefox OSのイベントを予定しておりますね。「第三のOS」という不思議な用語も最近聞かなくなって、本質的にFirefox OSと向き合うにちょうどいい昨今、期待されている通りのauケータイとしての発表はもちろん、アプリマーケットやサービスの観点でどう展開されるのか注目です。

au Firefox OS Event
http://au-fx.kddi.com/events/

さて、そのFirefox OSですが、カンファレンスではグローバルサイバーグループさんの「【FxOSコラボレーションセッション】みんな気になるFirefox OSの今を話します」にて、最新のFirefox OSの状況についてお話いただけると思っておりますが、私が個人的に注目しているのはFirefox OS 2.2でBLEことBluetooth Low Energyに対応することです。

WebAPI/WebBluetooth
https://wiki.mozilla.org/WebAPI/WebBluetooth#DOM_API_.28Since_Firefox_OS_2.2.29

Firefox OS v2.2 will also expose Bluetooth Low Energy (BLE) Generic Attribute Profile (GATT) client APIs to 3rd party web apps. Privileged apps will be able to develop BLE profiles and control customized bluetooth LE devices.

実のところ、いつから使えるの?という話については以下のMozilla Japan浅井さんの投稿の通り、半年後にリリースの計画なのでもう少し指をくわえる必要がありますが、既にAndroid 4.4 KitKatベースではありますし「オープンだから自由にいじってもいいのよ?」と何人かの笑顔が浮かんできそうです。

Firefox OS 2.2 開発スケジュール
https://groups.google.com/forum/#!topic/firefoxos/gYiZrlLaAkY

まもなく Firefox OS 2.1 が 11/21 で Code Complete となり、本格的に
Firefox OS 2.2 の開発が始まります。Firefox 2.1 までは 3 ヶ月後とリリース
でしたが今後は 6 ヶ月後となるのでご注意ください。

このあたりの話はカンファレンスでも関連して複数の枠が予定されています。杉本礼彦さん・石塚宏紀さんの「OBFT (Open Beacon Field Trial)」の話やkabayanさんの「Physical Web」の単純なビーコンベースの話に始まり、真にインテリジェンスな最終イメージとしてのIoTまで、「現時点で既にiBeacon等のBLEビーコンですぐにでも実現できるサービス開発の現役の戦場の話」から「あらゆるデバイスにIPv6アドレスが割り当てられ、ローカル・グローバル自由な形で双方向通信ができる、何年も先のIoTプラットフォーム」まで、技術軸・サービス軸を切り分けつつ、勘違いしないように注意深くウォッチしていく必要があります。

iBeaconとBLEの守備範囲が混ざっちゃう人は堤さんのBLE Advent Calendarの以下のエントリでおさらいしておきましょう。IoTに踊る人も波乗りする人にも必須知識です。

iBeacon と BLE
http://d.hatena.ne.jp/shu223/20141208/1418051009

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

シムフリーNexus 6が買える気がしなくて自分のAdvent Calendarはピンチの気配です!

実行委員長より

お世話になっています。ABC2014 Winter 実行委員長の嶋です。

遅くなりましたが、日本Androidの会が主催となり、年に二回ほど開催しています、ABCことAndroid Bazaar and Conference開催のお知らせとご挨拶を、実行委員長からさせて頂きます。

【ABC 2014 Winter 東海大学高輪キャンパスで12/21開催】

ABCも今回で11回目の開催となります。前回は、秋葉原のクロスフィールド(ダイビル+UDX)という大規模な商用施設で開催させていただきました。
今回の「ABC 2014 Winter」は、再び舞台を大学に移し、東海大学高輪キャンパスで12月21日(日)に開催します。是非皆様、お誘いあわせの上ご来場ください。

今回のテーマは、本サイトでもすでに掲載させていただきましたが、「Android Link to Next Generation!  ~次なる世界を目指して」です。

11月にソースが公開された、Androidの最新バージョンである Lollipopの最大の驚きは、スマートフォン向けでなく、ウェアラブル、テレビ、車の汎用OSとなっている事です。Androidだけで、こららのデバイス全てを網羅するOSに生まれ変わっているのです。このOSはきっと次の世代を担うスマートデバイスの「次世代」、Next Generationの姿を見せてくれることでしょう。まさに、Androidの目指す次なる世界を、今ここで、体感できる場にABCはなると信じています。また、次世代の世界を創り出すのも、つぎの世代の開発者です。それもまた一つのNext Generationです。

さて、今回、新しい取り組みを取り入れました。それは、講演(カンファレンス)の事前投票を行い、人気の講演を広い会場に割り当てて、いつも満席で聞く事ができないあの人の講演を聞きやすくするというものです。短い期間の投票受付でしたが、集計に基づき講演のスケジュールと会場割り当ての調整を綿密におこないましたので、より多くの来場者の方に希望の講演をお届けできることと思います。事前投票にご協力いただきました皆さま、改めましてありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。また、当日お手伝いいただくスタッフも継続的に募集させていただいています。

他にも、メディアスポンサーや賛助いただける企業様も、引き続き募集させていただいています。何卒よろしくお願いします。

当日の皆様のお越しをお待ち申し上げます。

よろしければ以下の公式アカウントをフォローの上Twitterハッシュタグをご活用願えますでしょうか。
Twitterハッシュ #abc2014w
公式Twitter @androidgroup_jp

【ピックアップ】iOSのIMEの話

youten@iPhoneは6と6Plusで迷った挙げ句シムフリーを買い損ねた感です。

先日、「人気がある講演を広い会場にしよう」を目的とした、事前人気投票を実施しましたが、実は各カンファレンスセッションのタイトルが初出でした。

『各講演のタイトルは現行のものであり、当日までにセッション内容が変更される可能性があることをご了承ください』という前置きをさせていただきますが、Baiduさんの講演「Android向けSimejiをiOSにデザインしなおしてわかったデザインのキモ」とMetamojiさんの講演「インプットの強化でスマートデバイスの利用シーンはさらに広がる!MetaMojiが日頃から取り組んでいること」できっと話に上がると思われる、iOSのサードパーティ製IMEについての話をば。

Androidがサードパーティ製IME、ソフトウェアキーボードに対応したのはAndroid 1.5 Cupcakeのことです。

Android 1.5 Platform Highlights
http://developer.android.com/about/versions/android-1.5-highlights.html

On-screen soft keyboard
Support for user installation of 3rd party keyboards

対してiOSでサードパーティ製IME、カスタムキーボードにしたのはiOS 8、WWDC 2014の発表が初出でした。

What’s New in iOS – iOS 8.0
https://developer.apple.com/library/prerelease/ios/releasenotes/General/WhatsNewIniOS/Articles/iOS8.html

iOS supports app extensions for the following areas, which are known as extension points:
Custom keyboard. Provide a custom keyboard that the user can choose in place of the system keyboard for all apps on the device.

iOS 8でついにサポートされたサードパーティ製のIMEですが、インラインまわりの不自由さ等、Androidのそれと比較して制限が多く、とくにApp Extensionとして他のアプリからは切り離された状態で動く「通常モード」では一切の外部データとのやりとりが禁じられるため、辞書データの更新すらできないという厳格さで、結果大多数のiOS IMEアプリが逆に通信まで自由にできる「フルアクセスモード」を必要とする実装となっており、プライバシーなどの観点から、(話題のピークは過ぎ去った気配はありますが)現在進行形で注目すべきポイントという認識です。

iOS 8以前でも、電話帳へのアクセス時にはダイアログによるユーザ同意が必須であったり、iOS 8では改めてバックグラウンドでのLocation(位置情報)取得の許可がきめ細かになったりと、プライバシーへの配慮がAndroidと比較して一歩進んでいると評価されるiOSですが、本件IMEについてはイマイチであり、「これだからASCIIで済むアメリカさんは!」みたいな気持ちに正直なってしまうところです。

さて、セッションの話に無理矢理戻すとBaiduさんはデザインのお話ですし、Metamoji(mazec)さんはサービスの話と思われるため、このあたりについての言及があるかどうかは確率が低いところですが、講演内容に注目したいところです。

ちなみに私はATOK派なので、iOS版ATOKが出た際に「この制限ならこういう評判になってもしょうがないよね、がんばれジャストシステム!」という流れに関係の無い陣営であることをオチとさせていただきます:)

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

【スタッフこぼれ話】企画部屋とVRとバザールと私

glass
youten@企画トラックリーダです。目指せ1ポエム/day。

先日のエントリでは主題である「バザール」と「カンファレンス」、そして私が担当している「特別企画」についての説明を掲載させていただきましたが、本日はスタッフ話をさせていただきます。

もう少し展示詳細が煮詰まったら正式にタイムテーブル等ご紹介できると思うのですが、特別企画に並んでいる「VR部」というのは出展側としても私の担当でして、日本Androidの会 VR部の部長として、「VR部で展示をやりたい」と企画を出したところ、カンファレンスに登壇予定の某FakeRift作者こと日本Androidの会 金沢支部 金沢支部長kinnekoさんにそそのかされて推されて調整等を担当すべくそのままABC実行委員となりました次第であります。

この特別企画の「VR部」、元々のミニマムな想定では、こちらもバザール出展予定にいらっしゃいますタオソフトウェアさんがクラウドファウディングの支援を受け製作された、タオバイザーのハンズオンをABCでやりたいというのが発端でして、それ以上のことはあまり深く考えていなかったのが二月ほど前の実情です。

上述のVR部の方針でも掲げていますとおり、別段VRにも、Androidにも限定する想定はなかったため企画名は広く「VR部屋」と申請したわけですが、結果”VRに関連しそうなことは集めちゃえ”という流れになりつつあります。

具体的には「Oculus Riftを利用したデモはバザール会場で実施が可能か」という話を現在ハンドリング中でして、配置によりなんとかなる可能性はありますが、「原則ブースの前は通路であり、椅子やホウキのようなものは置くのは難しいのでは」という流れになった結果、現状の最終ステータスでは「VR部屋」にはCardboard/タオバイザーと隣あってOculus Riftのデモが並ぶこともありそうです。(そうなると実は電源容量という別の敵がいらっしゃったり…)

昨日正式発売となったSamsung GearVRは残念ながら日本で手に入れるにはそれなりに苦労しそうですが、某N社の赤いゲーム機を含め、世界中で長年の歴史のあるVRの最先端(?)の一部を、ABC2014W会場で体験いただくのはいかがでしょうか。

ではまた別のエントリで!当日お会いできるのを楽しみにしております!

会場へのアクセスについて

会場へお越しの際は、できるだけ、電車・バスなどの公共交通機関をご利用ください。

会場の東海大学高輪キャンパスの駐車場・駐輪場は東海大学関係者専用であり、
会場周辺の駐車場・駐輪場は数が限られており、混雑が予想されるためです。

それでも、どうしても、自動車、バイク、自転車で行きたい場合は、
会場最寄駅の品川駅または白金高輪駅周辺にある駐車場・駐輪場に駐車・駐輪して、
東海大学高輪キャンパスにお越しいただくことになると思います。

そこで、周辺の(駐車台数の余裕が十分にありそうな)駐車場・駐輪場の情報をまとめました。

まず、自動車駐車場について、大規模で代表的なものを3箇所紹介します。

次に、バイク駐車場・自転車駐輪場について、代表的なものを5箇所紹介します。

  • 品川駅高輪口第二暫定自転車駐輪場 (品川駅高輪口側、SHINAGAWA GOOS前のバス停ロータリー側)
    http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/chushajo/chushajo/shinagawa-takanawa-02.html

    • 自転車……2時間まで無料、その後8時間毎100円
    • 原付(排気量50cc以下)……2時間まで無料、その後8時間毎200円
  • エコステーション21京急品川駅前駐輪場 (品川駅高輪口側、SHINAGAWA GOOSと品川税務署の間)
    http://sasp.mapion.co.jp/b/tpark3/info/551/

    • 自転車(リンク先はバイク駐車場検索のため記載なしですが、若干あり)……2時間まで無料、その後12時間毎100円
    • バイク……20時間毎400円
  • 品川駅港南口自転車等駐車場 (品川駅港南口前、地下)
    http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/chushajo/chushajo/04.html

    • 自転車……1日(1回)150円
    • 原付(排気量50cc以下)……1日(1回)200円
  • 品川インターシティ二輪車駐車場 (品川駅港南口側、品川インターシティ南東角)
    http://sasp.mapion.co.jp/b/tpark3/info/41/

    • 自転車(リンク先はバイク駐車場検索のため記載なしですが、あります)……12時間毎100円
    • バイク……6時間毎100円

    ※ どちらも最初の2時間に限り無料

  • 白金高輪バイクイン (白金高輪駅直結、桜田通り高輪消防署前の入り口から地下)
    http://sasp.mapion.co.jp/b/tpark3/info/161/

    • バイク小型(排気量125cc以下)……8時間毎200円
    • バイク大型(排気量125cc超)……8時間毎300円

    ※ どちらも最初の1時間に限り無料

いずれも、通常の休日では混雑していないのに、クリスマス直前の日曜日かつ年末という
時節柄の特殊事情で、長時間混雑・満車状態である場合があります。

なお、自動車、バイク、自転車の利用による、取り締まりや事故、盗難などについて、
主催者は一切責任を負いません。

また、昨今、飲酒運転の取り締まりと罰則が強化されています。
飲酒運転は「ダメ。ゼッタイ。」です。懇親会に参加される皆さまは特にご注意ください。