世界初Android端末が2008年にこの世の中へ誕生し、10年目の今日。これまでにAndroidはさまざまなものを結びつけてきました。

1つ目は「技術と技術」の結びつけ。WebとAndroidの結びつきにより、インターネットの情報を手のひらで瞬時に確認できるようになりました。FirebaseやGCPのクラウド技術、GPSやセンサーなどのIoT技術、AI技術、XR技術など、それまで独立していた技術らをAndroidを中心に結びつけ、新しいユーザー体験を生み出してきました。

2つ目は「人と人」の結びつけ。Androidは、開発者、デザイナー、ビジネスパートナーを結びつけ、数々のサービスを作り出しました。また、フロントエンド、バックエンド、アプリ、ハードウェアなどの異業種とも言われる開発者たちをも、Androidのプラットフォームベースに結び付けました。そして、Androidの上で開発されたSNSアプリにより、さらに多くの人と人を結びつけています。

3つめは「国と国」の結びつけ。Androidというプラットフォームは、開発者たちを国をもまたいで結びつけます。Androidは世界各国で利用できるプラットフォームであり、オープンソースであるため定の国の文化へのローカライズも可能です。このため、様々の地域に散らばるアイデアと文化を、Androidを媒介し、相互の国の理解を深める助けとなっています。

これら3つの結びつけが、おおきなうねりとなって、開発者一人一人の可能性を、いままさに、急速に広げています。折しも、生活の必需品となったAndroidの開発人材のニーズが高まっています。これに応えるべく、プログラミング教育にも大きな注目を集めるようになっていますが、真の開発者ニーズに応えるのは、3つの結びつけによる、開発者一人一人の可能性の広がりであり、今この現実を、多くの人と確認するために、ABC2019Springを開催します。

そして、この場が開発者の人生のビジョンを広げ、それが一人一人の"ライフ"につながることを望んでやみません。それが、今回のABC2019springのテーマ「LIFE」であり、多くの"ライフ"が集まる祭典にとして開催致します。

ABC 2019 Spring 実行委員長　長尾ユリコ